利用者:S.H.氏
インタビュー 孫:H氏
①自宅にいた時の様子
認知症になってから、一度、寿命が縮まるような思いをしたことがあるんです。宝塚の清荒神に一緒に行った時、一瞬目を離した隙にいなくなり、夜に曽根崎警察のパトカーで送られて帰って来ました。近所にも「認知症なので一人で歩いていることがあればお願いします」と話をして回りました。それからは、何かにつけて手を引いて歩くようにしました。
家事では、砂糖と塩が混ざっていたり、鍋を焦がしたり、同じ野菜を買って来たりしました。だんだん出来なくなることが増えていきましたが、おばあちゃんを傷付けないように気をつけました。今も家に帰って来た時は、側について包丁を持ってもらったりもしてるんです。切るのはまだ上手なんですよ。
②自宅にはない施設の良さは?
生活習慣が身についたことですね。家では昼夜問わず食べていたんです。散歩など、おばあちゃん一人に職員さんが時間を費やしてくれることにも感謝しています。
それから、おばあちゃんは、職員さんのお手伝いをしていることが楽しいようですし、私も退屈しなくて良いと思います。趣味などを持たずにずっと家事をやってきた人なので、有り難いです。もともと世話好きですしね。
③今後、どのように過ごして欲しいですか?また、施設へのご要望などはありますか?
今まで通りで充分です。ここに来たら笑顔のおばあちゃんに会えるので、お手伝いなどどんどんさせて下さい。これからも元気で少しでも長生きして、笑顔でいてもらいたいと思います。