大正園ブログ

2018/09/03
平成30年度 近畿老人福祉施設研究協議会奈良大会に参加して

この度、平成30年7月26日、27日に平成30年度近畿老人福祉施設研究協議会 奈良大会が開催されました。
今回の大会のテーマは『つながり』~共に創り、伴に生きる~ということで、1日目は奈良100年会館の大ホールに約900名弱もの方々が参加者されていました。2日目の分科会は9つの分科会があり、近畿の54の施設が取り組みを発表されていました。私は第4分科にて「食べることは生きること」のテーマの分科会に参加し、「口腔ケアの拒否のある方への取り組み」の発表を行いました。
私が取り組ませて頂いた内容としまして、平成29年度の大阪市老人福祉施設連盟主催の「喫食支援と口腔ケア」連続研修会への参加をきっかけに、施設内における喫食支援や口腔ケアの拒否が強い方へ、ケアが不足している現状に気づきました。そこで当施設の入居者で口腔ケアの拒否が強い方に対して、“口腔ケア実施時に拒否をなくす”を課題として取り組みを開始しました。

★対象者の概要★
88歳男性(S,K様)、要介護度5 右半身不全麻痺食事、排せつ、入浴行為全般に介助が必要です。聴力、視力は問題なし。長谷川式簡易知能評価スケール1点であり、既往歴/現病歴として認知症、高尿酸血症、パーキンソン症候群、脳梗塞後遺症による右半身麻痺があります。職員による口腔ケア実施時に「噛む・叩く」といった拒否がみられていました。

★取り組みの手順★
「喫食支援と口腔ケア」連続研修会にて、S,K様の口腔ケア実施状況を動画撮影しグループワークを行いました。グループワークで得た学びを当施設内に持ち帰り、フロア職員とで話合いを行い課題の共有とケアの検討を行いました。職員が拒否する際の本人の状況を把握できていない事が判明し、拒否する際の状況を細かく観察し、以下の内容を重点的に取り組みました。

★重点的に取り組んだ内容★
①口腔ケア実施時の関わり方を統一する。
②口腔ケア用品の見直しを行う。
③歯科衛生士による口腔内の診断を行う。

★活動の成果と評価★
歯ブラシや歯磨き粉の見直しや、歯科衛生士による診断など取り組みを行ったが変化は見られませんでした。しかし、その方のペースで関わりを持つことで口腔ケアを受け入れてもらえるようになりました。結果、職員主体でケアを実施していたことが反省点であることに気づく事ができました。

★今後の課題★
ヒト・モノ・ジカンのせいにするのではなく、その方自身のペースや呼吸に合わせ、口腔ケアを継続していく事と捉えています。

以上が、今回取り組みを行った内容です。このような機会を経験させて頂いたことに感謝すると共に、今の大正園の口腔ケアがよりよくなるよう精進していきます。

介護リーダー 山野大輔